長年ホテルマンとして接客の最前線にいましたがこの不景気で業界全体が冷え込み、退職を余儀なくされました。
退社した当初は、それなりに蓄えもあり失業保険も充分だったので、1年以内に次の職が決まればよいという気持ちでいました。
しかし、ハローワークなどに通い何社かエントリーしてもなかなか面接まで進めず、少しずつ現実の厳しさを知るにしたがって不安がつのるようになりました。
そんな中で私がこころがけたことは、家族に心配をかけないよう家の中では明るく振る舞い、生活の質を落とさないようにすることでした。
家庭が楽しく、しっかりしていなければ就職活動は続けられません。
私が決めた家族に対する態度が、結果的に私自身のモチベーションをキープする原動力にもなっていたようです。

なかなか再就職先が決まらずに焦り始めたとき、多くの知人からさまざまな企業を紹介されました。
この時ほど人間関係の重要さを実感したことはありません。
就職活動も人の縁によって広がると思います。
今回入社できたのもコンサルタントの方がそのホテルの退職者の就職支援を担当していることから、その進捗状況を人事の方に報告にいったときにたまたま私の話が出て、面接にまでつながったそうです。
当初そのホテルでは私のような年齢の中途採用は実施していなかったのですが、コンサルタントの方の熱意で面接までの道を拓いていただきました。
とても不思議な縁を感じます。
おかげさまで上司の方とも意気投合し、前職と同じ役職で責任ある仕事をさせていただいています。
就活を通じて感じたことは、明るい気持ちで家族に心配をかけず、人の縁を大切にしていけば、かならず成功につながるということです。