カンパニープレジデント
渡辺 尚

私が再就職支援事業を社内ベンチャーとして提案したきっかけは、出身が北海道で周囲に失業者の多い環境で育った事が影響しています。大学では心理学を専攻しカウンセリングを学んでいた事と相まって、バブル崩壊後の93年にこの事業を立ち上げました。

丁度その頃、元大手繊維メーカーで人事をやっていた顧問から、繊維不況で工場閉鎖を行う際、人事総務のメンバーが手分けをして近隣の企業を回り、退職する社員の再就職のお願いに歩いたという話を聞きました。

当社が一人二役でカウンセリングと求人開拓を兼務しているのも、ここに原点があります。当社は本来企業が行う社員の再就職のお世話を受託しています。つまり人事部に成り代わって、本当に本人を理解している担当のコンサルタントが求人開拓に歩かなければ、本来の目的は果たせないと考えたのです。

当社も立上げ当初はカウンセリングと営業で担当を分けていました。しかし、その方式の限界に気づき、そしてこのサービスの原点に立ち返り、2002年度から完全に一人二役へ切り替えを行いました。当社のコンサルタントは実社会での豊富な経験を持ち、全員が日頃から周辺の企業を回っており現地の雇用情勢を良く把握しています。それにより質の高いカウンセリングと助言が可能となります。

私たちの活動の基本はあくまでも「まずその人ありき」です。その考えの元「かかわる全ての人を幸せにする」ために、早期の再就職を目指して親身なサービスを全員で提供してまいります。再就職を目指すご利用者と二人三脚で歩み、共に喜びを分かち合う事が私達の願いです。